2016(平成28)年10月5日(水)、第14回 矢作川の現状把握活動を、愛知万博(愛・地球博)開催から11年経過した会場で実施しました。矢作川の現状把握活動は、矢環研主催の調査研究事業の一つで、2003(平成15)年に初回を開催して以来、毎年度1回(1日)続けています。時期は現地研修会の開催に支障をきたさない秋季前半に設定しています。参加者は役員、顧問、助言者、事務局の総勢20名前後で、中型バス1台をチャーターした日帰り行程です。当活動は、流域圏という広域的視野で実際に環境状態を確認し、各地の環境の最新情報・課題の収集、及び環境活動団体・行政・学校との交流を通して、事業の運営を推進し企画に寄与することを趣旨としています。
今回は、愛知万博の開催テーマに謳われた理念・行動から当時(会場計画~建設~開催)を振り返るとともに、事後の現況に照らして今後の環境技術面の展開指針を検討することを目的としました。会場は海上の森、愛・地球博記念公園(通称 モリコロパーク)の二地域です。いずれも矢作川流域に接する庄内川水系矢田川の源流域(矢田川支流、香流川支流)に含まれています。
当日は22名が参加しました。【午前】あいち海上の森センター(センターの経緯と機能の紹介、講話「2005愛知万博開催地・瀬戸と砂防、環境に配慮した工事”矢作川方式”の活用」)、海上の森フィールド(南西部、希少動植物の保全対策と現況)、吉田川砂防ダムとその周辺(自然共生型事業の実施と現況)、質疑応答、意見交換。【午後】愛・地球博記念公園の地球市民交流センター(交流と環境をテーマにした施設・デザイン・中核広域防災活動拠点)、もりの学び舎・南部の丘陵フィールド(インタープリターと歩くもり”里山林専用路~かめの池周辺”ツアー体験)、質疑応答、意見交換。
当日は台風18号のコースが逸れた天候のもと予定通り実施できました。参加者一行は、短時間で会場一部のエリアでの調査活動でしたが、愛知万博の理念のもと行動に傾注された環境工事、事後の継承の経過、自然と環境配慮の重みについて再認識させられ、今後の現場への活用の思いと会場を又訪れてみたい思いを抱かされた一日でした。次回の会員通信に抄録を、研究年報に結果報告を掲載する予定です。